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東京都市大学は、首都圏の代表的な私立理工系大学群である四工大(芝浦工業・東京都市・東京電機・工学院)のひとつです。
今回は、東京都市大学が芝浦工業大に次ぐ「四工大2位」と評価される理由を紹介します。
東京電機大、工学院大と比較して、何が東京都市大学は優れているのでしょうか?
そもそも四工大の序列とは
ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』の大学序列マップでは、難易度、教育関係者からの評価、就職実績などを総合的に評価した大学の序列が紹介されています。
この大学序列マップによると、四工大の序列は以下のようになっています。↓
■ 四工大序列(週刊ダイヤモンドより)
ちなみに、昔の四工大の序列も、ダイヤモンド社『大学図鑑!2008』のポジショニングマップから紹介します。↓
■ 昔の四工大序列(大学図鑑2008より)
現在も昔も、東京都市大学は四工大で2番目の序列ということが分かります。
偏差値では東京電機大とさほど変わらないですし、工学院大の方が高いです。
しかし、偏差値では分からない東京都市大学の実力の高さが、四工大2位という評価の要因になっています。
東京都市大学の評価が「四工大2位」の理由
1.教育力が高い
東京都市大学は、有益なエンジニアの育成に定評があり、芝浦工業大と同じくらい産業界からの評価が高いです。
上場企業役員出身数は四工大2位
東京都市大学の教育力の高さが分かるのが、産業界でエリートとして活躍する上場企業役員の多さです。
東京都市大学が出身の上場企業役員は64人おり、これは芝浦工業大に次ぐ四工大2位の人数です。↓
■ 上場企業役員出身数
大学名 | 役員数 |
---|---|
芝浦工業大 | 77人 |
東京都市大 | 64人 |
東京電機大 | 63人 |
工学院大 | 44人 |
出典:大学偏差値ランキングまとめちゃんねる
将来、上場企業役員として活躍できるような、社会で役に立つ実学教育力が高い大学ということです。
東京都市大学では、実学中心の濃密な卒業研究によって、学生が社会で通用するようなスキルや知識を身につけることを重視しています。
大学院進学率も四工大トップクラス
企業は大学院レベルの専門性の高い人材を求めています。
その中で、東京都市大学は大学院進学率が私立大学としては高い部類で、四工大ではトップクラスに高いです。↓
■ 工学系 大学院進学率
大学名 | 院進率(%) |
---|---|
東京都市大・理工学部 | 37.2 |
芝浦工業大・工学部 | 35.1 |
工学院大・工学部 | 31.9 |
東京電機大・工学部 | 26.9 |
工学院大・先進工学部 | 26.6 |
東京電機大・理工学部 | 24.5 |
■ 建築系 大学院進学率
大学名 | 院進率(%) |
---|---|
芝浦工業大・建築学部 | 53.4 |
東京都市大・建築都市デザイン学部 | 31.9 |
工学院大・建築学部 | 24.9 |
※大学ポートレートより算出
東京都市大学では、「大学院授業科目の先行履修」「卒業研究の早期着手・終了」などの制度があり、大学院進学を見越した教育が行われています。
2.研究力が高い
東京都市大学は、工学分野を筆頭に研究力が高く、充実の教授陣のもとで学ぶことができます。
科研費採択数は四工大トップクラス
大学の研究力は、優れた研究に与えられる研究費である「科研費」の採択数を見ることでが分かります。
東京都市大学は、特に工学分野では国立大学並みに科研費を多数獲得しており、四工大では2位を誇ります。↓
■ 分野別 科研費採択数
大学名 | 工学系 | 情報系 | 数物系 |
---|---|---|---|
芝浦工業大 | 83 | 29 | 16 |
東京都市大 | 67 | 24 | 9 |
東京電機大 | 54 | 32 | 21 |
工学院大 | 33 | 24 | 14 |
※科研費データベースより集計
工学系とは、材料力学、流体工学、機械力学、電気電子工学、土木工学、建築学、航空宇宙工学などの分野です。
東京都市大学は、これらの分野で優秀な教授が多いということなので、工学系を研究したいならおすすめの大学です。
共同研究受入額は四工大2位
東京都市大学は、企業との共同研究の受入額が国立大学並みに多く、四工大では2位を誇ります。↓
■ 共同研究受入額
大学名 | 受入額(千円) |
---|---|
芝浦工業大 | 212617 |
東京都市大 | 212040 |
東京電機大 | 136174 |
工学院大 | 92992 |
出典:経済産業省「大学ファクトブック」
東京都市大学は、企業にとって魅力的な研究を行っているということであり、学生にとっても企業の技術開発に触れられる貴重な経験となります。
3.就職力が高い
東京都市大学は、卒業生の評価が高いこともあり、芝浦工業大に次いで有名企業や優良企業に就職しています。
東急グループとの太いパイプ
東京都市大学は、鉄道から都市開発まで手掛ける「東急グループ」が運営している企業系大学です。
東急グループとは、東急電鉄、東急建設、東急不動産を筆頭にブランド力の高い一流大企業です。
そのため、東京都市大学は東急グループでのインターンシップ(職業体験)を行っており、東急グループへの就職に強い大学です。
実際に、東京都市大学の就職先には東急系の企業が上位に入っています。↓
■ 東京都市大学 22卒上位就職先
14名:東京電力 ←大手 14名:大成建設 ←大手 13名:凸版印刷 ←大手 11名:日本電気 ←大手 9名:NECソリューションイノベータ ←大手 8名:本田技研工業 ←大手 8名:日野自動車 ←大手 8名:いすゞ自動車 ←大手 8名:横浜市役所 7名:SUBARU ←大手 7名:清水建設 ←大手 7名:富士電機 ←大手 7名:日立社会情報サービス 7名:日産オートモーティブテクノロジー 6名:ソフトバンク ←大手 6名:東日本旅客鉄道 ←大手 6名:三菱電機 ←大手 5名:東急建設 ←大手・東急系 5名:NSD 5名:世紀東急工業 ←東急系 5名:日立製作所 ←大手 5名:富士通 ←大手 5名:スズキ ←大手 5名:東海旅客鉄道 ←大手 5名:五洋建設 ←大手 5名:熊谷組 ←大手 5名:富士ソフト 5名:西松建設 ←大手 |
有名企業就職率は四工大2位
東京都市大学は、芝浦工業大に次いで有名企業への就職に強い大学です。
有名企業400社への就職率では、3年連続で四工大2位の数字を残しています。↓
■ 有名企業400社実就職率(過去3年)
実就職率(22卒) | 実就職率(21卒) | 実就職率(20卒) |
---|---|---|
芝浦工業 (25.3%) | 芝浦工業 (27.5%) | 芝浦工業 (33.0%) |
東京都市 (19.5%) | 東京都市 (19.1%) | 東京都市 (19.5%) |
工学院 (17.2%) | 東京電機 (17.8%) | 東京電機 (18.5%) |
東京電機 (16.0%) | 工学院 (13.1%) | 工学院 (17.3%) |
3.その他、魅力が多い
四工大で唯一の文理総合大学
東京都市大学は、文系の「人間科学部・都市生活学部」、文理融合型の「メディア情報学部・環境学部」がある四工大で唯一の文理総合大学です。
そのため、男だらけの四工大の中ではキャンパスの男女比が一番マシであり、多様性のある環境で学生生活を過ごすことができます。
教養教育に四工大で一番力を入れている
東京都市大学は、文理総合大学という強みを活かして、文理の枠にとらわれない教養教育に力を入れています。
文科省採択の「ひらめきプログラム」という文理横断型プログラムを全学部で実施しており、学科の専門科目を学びながら、幅広い分野を学ぶことができます。
まとめ
このように、東京都市大学は多くの実力面のデータで工学院大と東京電機大を上回っており、四工大2位という評価につながっています。
本当の評判は『大学図鑑』でチェックしよう
「大学図鑑」では、メジャーな大学からマイナーな大学まで82校を個別に紹介。
序列・校風マップ、学生のキャラ、世間の評判をはじめ、卒業生と在学生の正直な声による雰囲気、キャンパス、就職の内情までまとめられている大学選びの決定版です。
関東私大Aグループ
早稲田、慶應、上智、ICU、東京理科
関東私大Bグループ
明治、立教、青山学院、中央、学習院、法政
関東私大Cグループ
成蹊、成城、明治学院、獨協、國學院、武蔵、芝浦工業、東京農業、北里
関東私大Dグループ
日本、東洋、駒澤、専修、神奈川、玉川、文教
関東私大Eグループ
大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘、拓殖、東京経済、立正、関東学院、桜美林
関東女子大グループ
お茶の水女子、津田塾、東京女子、日本女子、白百合女子、聖心女子、フェリス、大妻女子、共立女子、実践女子
関西私大グループ
同志社、関西学院、立命館、APU、関西、近畿、甲南、京都産業、龍谷
国公立大学グループ(東日本編)
東京、一橋、東京外国語、東京工業、電気通信、東京農工、東京海洋、北海道、東北、国際教養、筑波、東京学芸、千葉、埼玉、東京都立、横浜国立、横浜市立、信州
国公立大学グループ(西日本編)
京都、名古屋、大阪、神戸、広島、九州、大阪公立