『就職に強い』とされる日本大学理工学部。
14学科ありますが、大手企業に就職にできるような、就職に強い学科は具体的にどこなのでしょうか。
日大理工学部で就職に強い学科5選
2022年3月卒業者の、大手企業、主要公務員への就職実績から選定しました。
1.土木工学科
日大理工学部土木工学科は、業界では非常に有名であり、研究力、就職力ともに高い学科です。
●上位公務員
関東地方整備局 1名
埼玉県 3名
千葉県 5名
東京都 1名
神奈川県 2名
さいたま市 5名
千葉市 1名
東京特別区 8名(1)
横浜市 4名
●大手インフラ
東京電力 2名
東日本旅客鉄道 4名
東京地下鉄 1名
東日本高速道路 3名
中日本高速道路 1名(1)
西日本高速道路 1名
首都高速道路 1名
●スーパーゼネコン
大成建設 4名(3)
大林組 1名(1)
清水建設 1名
※数字は就職人数。()はうち院卒実績
日大理工学部土木工学科は、公務員就職率が高く、県庁や市役所の土木専門職に多数就職しています。難易度が高い埼玉県や神奈川県などの都道府県庁、横浜市役所などの政令指定都市にも高い実績を残しています。
民間就職では、総合建設業(ゼネコン)の人気が高く、特に、準大手ゼネコンに多数就職しています。
また、エネルギーや鉄道などのインフラ系の就職者も多く、日大理工学部土木工学科の就職先は安定した企業・官公庁が多いことが分かります。
2.建築学科
日大理工学部建築学科は、著名構造家を多数輩出してきた構造の名門として有名。
同窓会組織の「桜門建築会」は、建設業界の一大学閥であり、就職に強い一つの要因となっています。
●スーパーゼネコン
鹿島建設 2名
大林組 6名(1)
大成建設 5名(3)
清水建設 3名(1)
●準大手ゼネコン
長谷工コーポレーション 1名(1)
前田建設工業 5名(3)
戸田建設 4名(1)
五洋建設 1名
フジタ 2名(1)
熊谷組 2名
三井住友建設 3名(1)
西松建設 2名(1)
安藤・間 1名(1)
●大手ハウスメーカー
積水ハウス 6名(2)
大和ハウス工業 2名(1)
旭化成ホームズ 1名(1)
※数字は就職人数。()はうち院卒実績
日大理工学部建築学科は、スーパーゼネコン、準大手ゼネコンに多数就職しており、単一学科としては中堅大屈指の大手ゼネコン就職率と言えるでしょう。
ただ、大手設計事務所、大手建設コンサルへの就職はほぼなく、同じ建設業界でも得意、不得意があります。
3.機械工学科
●大手自動車メーカー
いすゞ自動車 5名(4)
スズキ 5名(2)
スタンレー電気 1名
SUBARU 2名(1)
トヨタ自動車 1名
日産自動車 1名
日野自動車 1名
本田技研工業 5名(2)
三菱自動車工業 5名
※数字は就職人数。()はうち院卒実績
“就職最強”とされる機電系ですが、日大理工学部機械工学科も例外なく当てはまります。
自動車メーカーへの就職に強く、ほとんどの国内完成車メーカーに就職実績があります。
4.航空宇宙工学科
●大手電機メーカー
日本電気 1名
日立製作所 1名
富士通ゼネラル 1名
富士電機 1名
三菱電機 2名(2)
●大手自動車メーカー
スズキ 3名
SUBARU 2名
日野自動車 1名
三菱自動車工業 1名
本田技研工業 2名(2)
●大手運輸
スカイマーク 1名
東海旅客鉄道 2名
日本貨物航空 1名
日本航空 1名
東日本旅客鉄道 1名
※数字は就職人数。()はうち院卒実績
日大理工学部航空宇宙工学科は、航空関連企業だけでなく、自動車、電気機器メーカーなどの企業への就職も多いです。
就職先の大手企業の幅広さで言えば、理工学部の中でも屈指の学科と言えます。
5.電気工学科
●大手電機メーカー
アズビル 1名
セイコーエプソン 1名
TDK 3名(1)
三菱電機 3名(2)
イビデン 1名(1)
沖電気工業 1名(1)
シャープ 1名(1)
東芝 1名(1)
日本電気 1名(1)
富士通 3名(2)
富士電機 1名(1)
●大手サブコン
関電工 3名
九電工 2名(1)
トーエネック 1名
日本電設工業 1名
※数字は就職人数。()はうち院卒実績
日大理工学部電気工学科は、電気、機械、IT、建設などさまざまな業界に就職しています。
特に、電気機器メーカーへの就職に強く、大学院修了者を中心に多くの大手企業に就職しています。
日大理工学部が就職に強い2つの理由
理由1.卒業生が活躍しているから
卒業生がどれだけ活躍しているかは、そのまま大学、学部の社会的評価になり、ひいては就職時の評価につながります。
この点、日大理工学部は、日本経済を引っ張る”上場企業役員”を多数輩出しており、就職の強さにつながっています。↓
●【理系学部】上場企業役員出身大学学部別ランキング
順位 | 大学・学部 | 出身数(人) |
---|---|---|
1 | 早稲田大・理工学部 | 239 |
2 | 東京大・工学部 | 220 |
3 | 京都大・工学部 | 152 |
4 | 東海大・工学部 | 125 |
5 | 日本大・理工学部 | 122 |
6 | 大阪大・工学部 | 118 |
7 | 慶應義塾大・理工学部 | 104 |
8 | 東北大・工学部 | 98 |
9 | 同志社大・工学部 | 91 |
10 | 武蔵工業大・工学部 | 88 |
日大理工学部は、全国の理系学部5位の上場企業役員輩出実績を誇り、卒業生が経済界で活躍しています。
学生数が多いことを差し引いても、高い輩出実績です。
日大理工学部は、実社会で活躍できるような教育力があり、それが企業からの評価、信頼につながっているのでしょう。
理由2.大学院進学率がマシだから
企業は、大学院で高度な専門知識を身につけた理系人材を欲しています。
しかし、私立大学理系は学費が高いこともあり、大学院進学率は20%すら届いていないところがほとんどです。
この点、日大理工学部は、大学院進学率が中堅私立の中では高い部類です。↓
●主な関東中堅私立大 大学院進学率2022
大学・学部 | 院進率(%) |
---|---|
東京都市大・理工学部 | 37.2 |
芝浦工業大・工学部 | 35.1 |
工学院大・工学部 | 27.6 |
東京電機大・工学部 | 26.9 |
千葉工業大・工学部 | 26.2 |
日本大・理工学部 | 23.6 |
東洋大・理工学部 | 18.7 |
成蹊大・理工学部 | 18.0 |
東海大・工学部 | 16.9 |
神奈川大・工学部 | 14.8 |
玉川大・工学部 | 6.0 |
武蔵野大・工学部 | 6.0 |
専門志向が高い工業系大学には負けていますが、総合大学の中では高い院進率です。
高い専門性をもつ人材を輩出していることが、企業からの評価、就職の強さにつながっているのでしょう。
まとめ
- 特に就職に強いのは、土木工、建築、機械工、航空宇宙工、電気工
- 就職に強い理由1.卒業生が活躍している
- 就職に強い理由2.大学院進学率がマシ


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