関東中堅私立トップ層の大学として人気の明治学院大学。
今回は、実際の実志願者数と人気が高い3つの理由を紹介します。
また、評判の悪いところも紹介しているので、明治学院大学の客観的な評判が分かります。
明治学院大学の実際の人気は?
明治学院大学の人気度は、実志願者数を見れば分かります。
明治学院大学:全国31位 関東私大23位
●関東私大のみの実志願者数ランキング
1位:法政大
2位:明治大
3位:早稲田大
4位:日本大
5位:東洋大
6位:中央大
7位:立教大
8位:青山学院大
9位:慶應義塾大
10位:東京理科大
11位:千葉工業大
12位:専修大
13位:東海大
14位:駒澤大
15位:芝浦工大
16位:神奈川大
17位:学習院大
18位:成蹊大
19位:上智大
20位:國学院大
21位:東京電機大
22位:東京都市大
23位:明治学院大 ←
24位:成城大
出典:AERA dot.
明治学院大学の人気はまあまあ高いことが分かります。
早慶やMARCHなどの超有名大学ほどではないですが、評判の良い大学として多くの受験生に志願されています。
それでは、なぜこれだけ人気が高いのでしょうか。
明治学院大学が人気の3つの理由
人気の理由1.魅力的な学部が多い
●早慶上智GMARCH明治学院 臨床心理学 科研費ランキング
順位 | 大学 | 科研費採択数 |
---|---|---|
1 | 早稲田大 | 14 |
2 | 慶應義塾大 | 12 |
3 | 明治学院大 | 8 |
4 | 上智大 | 4 |
5 | 明治大 | 3 |
5 | 立教大 | 3 |
7 | 法政大 | 2 |
8 | 学習院大 | 1 |
8 | 中央大 | 1 |
10 | 青山学院大 | 0 |
科研費データベース より集計
明治学院大学の看板学部の一つである心理学部。
心理学の幅広い分野をカバーしている充実の学部ですが、特に、臨床心理学の分野で「科研費」という研究資金を獲得している優秀な先生が多いです。
科研費採択数は、中堅大学どころか、格上のMARCHよりも多いほどで、優秀な教授陣のもと高度な臨床心理学を学ぶことができます。
また、学生の臨床実習の場となっている「心理臨床センター」や、臨床心理士資格の「第一種指定校」である大学院も設置されており、臨床心理学を学ぶ環境が充実しています。
明治学院大学は1863年に創立した英語塾の「ヘボン塾」が起源であり、英語教育で長い歴史があります。
ヘボン塾では高橋是清(総理大臣)や益田孝(三井物産の創設者)などの偉人が英語を学びました。
そんな英語教育の伝統を受け継ぐ「英文学科」では、1、2年次に集中して行う英語ネイティブによる少人数クラスで英語力を磨きます。
今、大注目の行動経済学。
比較的新しい分野なので、専門の先生がいる私立大学はわりと少ないです。
しかし、明治学院大学経済学部は早い時期から行動経済学の教育・研究に力を入れている先駆的な学部です。
経済学部には行動経済学が専門の教授が在籍しており、最先端の経済実験設備も導入されています。
明治学院大学の国際学部は幅広い分野を学際的に学ぶことができ、中には「宗教学」という他大学の国際系学部では深く扱っていない分野も学ぶことができます。
国際学科にはキリスト教、イスラム教がそれぞれ専門の2人の教授が在籍しており、授業には「仏教文化論」「キリスト教文化論」「イスラム教文化論」といった科目があります。
人気の理由2.校風が良い
明治学院大学は、創設者ヘボンが生涯貫いた精神 “Do for Others(他者への貢献)” を教育理念に掲げており、国際交流やボランティアに力を入れている大学です。
ボランティアでは、ボランティアセンターがボランティアの場を活発に提供しており、学生は学内外・地域・海外などさまざまな場所で活動に取り組んでいます。
国際交流は、明治学院大学の大きな魅力の一つであり、短期留学、中長期留学、海外インターンシップなど多様な留学プログラムを実施しています。
明治学院大学の学生のキャラは、外見はオシャレ、内面は積極性には欠けるが協調性がある というのが一般的なイメージ。
他の大学で例えると、立教大学の学生がイメージとしては似ています。
外見的には、ミッション系大学らしくオシャレに気を遣う学生が集まっており、雰囲気は華やかです。
内面的には、国家総合職に就職するようなガツガツ上を目指す学生は少ないものの、“Do for Others”の理念に合った控えめで協調性のある学生が集まっています。
人気の理由3.卒業生が社会で活躍している
明治学院大学:全国25位 関東私大16位
●関東私大のみの出身社長数ランキング
1位:日本大 21,148人
2位:慶應義塾大 10,903人
3位:早稲田大 10,283人
4位:明治大 8,894人
5位:中央大 7,709人
6位:法政大 6,333人
8位:東海大 5,747人
9位:青山学院大 3,946人
10位:専修大 3,912人
11位:立教大 3,693人
12位:東洋大 2,807人
12位:駒澤大 2,757人
13位:神奈川大 2,471人
14位:東京理科大 2,226人
15位:東京農業大 1,979人
16位:明治学院大 1,911人 ←
出典:マイナビニュース
卒業生がどれだけ社会で活躍しているかは、各大学の教育の成果であり、そのまま大学の評価につながります。
その中で、明治学院大学は会社の社長を多数輩出しており、教育力のある大学として評価されています。
社長をこれだけ輩出しているということは、経済界で卒業生のネットワークが大きいということであり、就活でのOB訪問や、就職後の人脈作りでもメリットとなります。
明治学院大学:全国50位 関東私大20位
●関東私大のみの上場企業役員出身大学ランキング
1位:慶應義塾大 2,134人
2位:早稲田大 1,837人
3位:中央大 888人
4位:明治大 584人
5位:日本大 554人
6位:法政大 332人
7位:立教大 233人
8位:青山学院大 231人
9位:上智大 193人
10位:東海大 175人
11位:東京理科大 166人
12位:専修大 159人
13位:学習院大 127人
14位:成蹊大 118人
15位:神奈川大 105人
16位:駒澤大 96人
17位:東洋大 84人
18位:東京経済大 79人
19位:芝浦工業大 77人
20位:明治学院大 73人 ←
21位:東京都市大 64人
明治学院大学は、エリートである上場企業役員も多く輩出しています。
上場企業役員出身数は実学教育の成果であり、法学部、経済学部、社会学部を志望の人は参考にしておきたい指標です。
明治学院大学の悪い点

悪い点1.就職力はMARCHに大きく劣る
●MARCH明治学院 有名企業400社実就職率(2022卒)
大学 | 400社実就職率(2022卒) |
---|---|
明治大 | 22.7% |
青山学院大 | 20.3% |
中央大 | 19.7% |
立教大 | 19.1% |
法政大 | 16.6% |
明治学院大 | 7.6% |
明治学院大学は、偏差値的にはMARCHの直下に位置する大学ですが、就職力は偏差値以上に差が大きいです。
有名企業就職率はMARCHと10%以上の差があります・・・。
悪い点2.推薦が多すぎる
●成成明学獨國武 一般入試入学者率
大学 | 一般入試入学者率(2021年度) |
---|---|
成蹊大 | 60.8% |
國學院大 | 57.0% |
成城大 | 52.3% |
獨協大 | 50.3% |
武蔵大 | 49.1% |
明治学院大 | 41.0% |
大学の偏差値はあくまでも「一般入試」の難易度。推薦入試は関係ありません。
一般入試組が多い大学は偏差値通りの学力の学生が多いということが分かりますが、推薦入試組が多い大学は偏差値が不明の学生が多いということなので学力の信用が低いです。
明治学院大学は、同じレベルの成蹊大や成城大などと比べても、推薦入試組がかなり多いです。
悪い点3.学年割れキャンパス
明治学院大学は国際学部を除き、1,2年次は横浜キャンパスで学び、3,4年次は白金キャンパスで学ぶという学年割れキャンパスとなっています。
学年割れキャンパスは「人によっては通学が不便になる」、「学年間の交流が薄い」、「履修状況によっては2つのキャンパスに通わなければならない」といったデメリットがあります。
明治学院大学の人気の理由、悪い点まとめ
人気の理由
- 魅力的な学部が多い
(特に心理、文、経済、国際) - 校風が良い
(“Do for Others” 、オシャレ) - 卒業生が活躍している
(社長、上場企業役員)
悪い点
- MARCHに完敗の就職力
(有名企業就職率は10%の差) - 推薦が多すぎる
(推薦率は約6割) - 学年割れキャンパス
(2年生まで横浜、3年生から白金)
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