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工学部・理工学部でおすすめの中堅~下位国公立15大学を紹介します。
研究力や教育力、就職力などを総合的に判断して選定しました。
なお、千葉大、岡山大、広島大、金沢大、熊本大、長崎大 などより下のレベルの大学が対象となります。
【工学・理工学部】おすすめの中堅~下位国公立15選
1.室蘭工業大学 理工学部
航空宇宙工学における北の一大拠点
- 全国でも珍しいロケットエンジン実験場を持つ
- 学生が開発した小型衛星の打ち上げに成功
- 企業や他大学との共同研究が盛んに行われている
- 日本の民間宇宙産業をリードする「IST社」と連携
北海道の国立・室蘭工業大学は、航空宇宙工学における日本の重要な研究拠点のひとつです。
ロケットエンジンの開発において豊富な経験と実績、充実した環境を持っているので、ロケットに興味がある人にはおすすめの大学です。
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2.山形大学 工学部
高分子化学・有機材料分野で国内トップクラスの研究力
- 繊維産業の発展に貢献した米沢高等工業学校が前身
- 高分子化学、有機材料分野で国内トップクラスの研究力を誇る
- 「有機エレクトロニクス研究センター」は有機ELの世界的拠点
山形大学工学部は、1910年に創立した米沢高等工業学校を前身とする歴史ある看板学部です。
テレビやスマートフォン、パソコンに使われる「有機EL」を筆頭に高分子化学、有機材料の分野で非常に有名な学部です。
その研究力は国内トップクラスを誇るので、最先端の研究に関わることができる学部としておすすめです。
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3.秋田大学 理工学部・国際資源学部
ルーツは鉱山を学ぶ学校。金属・資源工学の名門
- 戦後の鉱業界に貢献した秋田鉱山専門学校が前身
- 金属・資源工学、リサイクル技術の分野の研究業績が高い
- 国際資源学部は資源学分野を体系的に学べる日本唯一の学部
- 国際資源学部は2年次以降、専門教育科目がすべて英語で行われる
秋田大学理工学部、国際資源学部のルーツは、鉱山技術を学ぶ秋田鉱山専門学校という珍しい学校にあります。
そのため、理工学部(一部の学科)と国際資源学部では、「金属」「資源」に関する研究が盛んに行われています。
特に、国際資源学部は、文理の枠を超えた文理融合カリキュラムであり、英語教育にも力を入れています。
また、国際資源学部は、石油資源開発、INPEX、出光興産、日鉄鉱業、三菱マテリアルなどの多くの関連の大企業に就職しているので、金属や資源について学びたい人におすすめの学部です。
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4.会津大学 コンピュータ理工学部
先進的すぎるコンピュータ教育
- 日本初のコンピュータ専門の大学として設立された
- 約3000台のコンピュータを24時間いつでも利用できる
- 教員のうち約4割が中国、ロシアを中心とする外国人教員
- 理系としては珍しく、英語の授業が非常に充実している
- 卒業論文は「英語」で作成、発表することが義務付けられている
福島県の公立・会津大学は、先進的なコンピュータ教育を実現している大学として有名です。
特に、卒業論文を「英語」で作成して、英語で発表するなんてことをやっている理系学部は非常に珍しいです。
プログラミングも英語もできる技術者は非常に重宝されるので、将来現場で活躍したいなら会津大学はおすすめです。
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5.茨城大学 工学部
日立の支援によって創設。グループ企業への就職に強い
- 日立製作所の支援によって創立した多賀高等工業学校が前身
- 日立グループでのインターンシップや共同研究を行っている
- 就職先は日立製作所、日立Astemo、日立ハイテクなどグループ企業が多い
茨城大学工学部は、日本を代表する地元の大企業「日立製作所」の支援によって創設された歴史があります。
そのため、茨城大学では、日立グループでのインターンシップ(就業体験)、共同研究を行っています。
実際、多くの日立グループの企業に就職しているので、就職に強い工学部としておすすめです。
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6.群馬大学 理工学部
化学系で歴史が古く研究力も高い
- 1915年に「繊維」の学校として創立した桐生高等工業学校が前身
- 有機化学、反応工学、複合材料などの化学系の研究力が高い
- 「元素科学国際教育センター」で炭素材料、ケイ素化学の研究を推進
群馬大学理工学部は、「繊維」の高等教育を目的とした桐生高等工業学校を前身としています。
そのため、伝統を受け継ぐ理工学部物質・環境類では、化学系の優れた先生が揃っています。
近年は、炭素材料、ケイ素化学の研究にも力を入れており、化学系を学びたい人にはおすすめの大学です。
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7.埼玉大学 工学部
ロボット工学と土木工学に強い。磁気浮上の著名教授が在籍
- ロボット工学、とりわけメカトロニクス分野の研究力が高い
- 磁気浮上の研究で著名な水野教授が在籍している
- 土木工学(地震工学、水工学など)の研究力も高い
埼玉大学工学部は、ロボット工学と土木工学の分野において全国上位の研究力を誇ります。
機械工学・システムデザイン学科には、リニアモーターなどの磁気浮上の研究で著名な水野名誉教授が在籍。
また、環境社会デザイン学科には、環境浄化に関するベトナムの一大プロジェクトの中心人物である川本教授が在籍。
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8.信州大学 工学部・繊維学部
材料研究における国内トップクラスの拠点
- 繊維学部は蚕糸の学校である上田蚕糸専門学校が前身
- ファイバーやナノカーボンを始めとする材料系で国内トップクラスの研究力
- 材料系における共同研究や特許の数も非常に多い
- 「カーボン科学研究所」「環境・エネルギー材料科学研究所」「国際ファイバー工学研究所」を持つ
長野県の国立・信州大学は、材料系において国内トップクラスの研究力を誇るすごい大学です。
材料工学分野の論文(2006~2015年)の実績では、国際共著論文割合、Top1%論文割合ともに国内トップ5に入っています。
繊維学部と工学部(建築学科以外)で、幅広い分野の研究が行われているので、世界を変える新材料の開発に興味がある人はおすすめの大学です。
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9.新潟大学 工学部
100周年を迎えた歴史古い工学部。教育プログラムが充実
- 1923年に第15の官立高等工業学校として創立した長岡高等工業学校が前身
- 教育に特色があり、「ものづくりプロジェクト」「スマートドミトリー」「G-DORM」など豊富である
新潟大学工学部は、学生の成長のために様々なプロジェクトを行っていることが特徴です。
「ものづくりプロジェクト」は学生がテーマを決めて、グループで実際のものづくりを実行して最後に成果を発表します。
「スマート・ドミトリー」は1年生のうちから研究活動に参加することができ、英語発表会などを行いプレゼンテーション力も養います。
このほか、多国籍学生チームを結成しグループワークに取り組む「G-DORM」、新潟大学・富山大学・長崎大学の3大学が制作した作品を持ち寄りプレゼンし合う「アイディア展」などがあります。
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10.富山大学 工学部
北陸電力、YKKのお膝元
- 富山県は北陸電力、YKK、三協立山、不二越などの大企業発祥の地
- 昨年度、工学部(大学院含む)から北陸電力6名、YKK4名に就職した
富山大学工学部は、理系の就職先が地元に豊富にあります。
富山県発祥の大企業として、大手電力の北陸電力、大手非鉄金属のYKK、大手ロボットの不二越、大手アルミ建材の三協立山、大手SIerのインテック、大手医薬品の日医工などがあります。
地方の下位国公立理系としては就職先が豊富でコスパの高い大学といえるでしょう。
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11.岐阜大学 工学部
土木工学の研究力が高い。防災学も学べる
- 土木工学(土木環境、土木材料、水工学など)の多くの分野で高い研究力
- 防災コースでは「防災デザイン」「防災セミナー」「地震工学」なども学べる
- 「流域圏科学研究センター」で河川水系、土壌地盤系に関する研究を推進している
岐阜大学工学部社会基盤工学科には、土木工学の多くの分野で優れた先生が揃っています。
「流域圏科学研究センター」が設置されていることもあり、特に「水工学」の研究が盛んに行われています。
また、防災コースでは、地震災害・地盤災害・気象災害などに関する知識や技術を習得することができます。
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12.静岡大学 工学部
「電子式テレビ」を開発した電子デバイス系の名門
- 1926年に高柳健次郎名誉教授が、世界で初めて電子式テレビの映像受信に成功
- 電子デバイス系の研究力は全国上位を誇る
- そのほか、プラズマ、電気材料などの電気電子系の分野が強い
- 「電子工学研究所」でディスプレイ、集積回路、光技術などの研究を推進
静岡大学工学部は、1926年に高柳健次郎名誉教授が世界で初めて電子式テレビの映像受信に成功したことから、電子デバイス系の研究に古い伝統があります。
工学部の電子物質科学科だけでなく、機械工学科、電気電子工学科にも電子デバイス系の教員が在籍していることが特徴です。
その研究力は国内上位を誇るので、ディスプレイ、集積回路、光技術などに興味がある人におすすめの大学です。
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13.豊橋技術科学大学 工学部
院進学率はトップクラス。高専生のための技術者大学
- 学生の8割が高専からの編入生という高専卒のために創られた大学
- 機械工学、電気工学を中心に全国上位の研究力を誇る
- 大学院までの一貫教育に力を入れ、進学率は全国トップクラスである
- 就職先はファナックや川崎重工業など、中堅理工系大学ではトップの実績を誇る
豊橋技術科学大学は、高専卒業生の教育のために創られた大学のため、学生の8割を高専出身者が占めています。
※もちろん、高校の卒業生も募集しています。
大学院までの一貫教育に重点を置いているので、大学院進学率は75%という難関大学並みの数字となっています。
また、研究力も就職力も高く、知名度はかなり低いですが実力の高い大学です。
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14.徳島大学 理工学部
ノーベル物理学賞を受賞・中村修二を輩出した工学部
- 青色LEDの開発で2014年にノーベル賞を受賞した中村修二の出身学部
- LEDをはじめ光工学の分野で高い研究力を誇る
- 「ポストLEDフォトニクス研究所」で光技術の研究を推進している
2014年、青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏は、徳島大学工学部電子工学科と大学院の卒業生です。
そのため、徳島大学はLEDをはじめとする光工学の研究を推進しており、2019年には「ポストLEDフォトニクス研究所」を設置しています。
理工学部光システムコースは、光工学の広い分野を網羅的に学べる全国屈指の学科なのでおすすめです。
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15.鹿児島大学 工学部
京セラ、KDDIを創業した天才・稲盛和夫を輩出した工学部
- 日本を代表する大企業「京セラ」「KDDI」を創業した稲盛和夫の出身学部
- 稲盛和夫は「日本航空」の再建も実現しており、天才経営者として有名である
- こうした背景から、日本航空で全学部対象のインターンシップを行っている
- 京セラへの2022年の就職者数は5名、全国19位の人数
出典:いらすとすてーしょん
鹿児島大学工学部は、日本を代表する大企業「京セラ」「KDDI」を創業し、経営破綻した「日本航空」を再建させた天才経営者・稲森和夫が卒業した学部です。
日本人で最も有名な経営者を輩出したわけですから、難易度の割にすごい学部と言えるでしょう。
京セラへの昨年度の就職者数は5名、全国19位となっています(大学通信より)。
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まとめ
中堅~下位国公立でおすすめの工学部・理工学部は以下の15大学です。
室蘭工業大学・・・航空宇宙工学における重要な拠点
山形大学・・・高分子・有機材料の研究力は国内トップクラス
秋田大学・・・金属・資源工学の名門
会津大学・・・先進的すぎるコンピュータ教育
茨城大学・・・日立グループへの就職に強い
群馬大学・・・化学系で歴史が古く研究力も高い
埼玉大学・・・ロボット工学と土木工学に強い
信州大学・・・材料系で国内屈指の研究拠点
新潟大学・・・成長できる教育プログラムが充実
富山大学・・・北陸電力やYKKなどの大企業が立地
岐阜大学・・・土木工学の多くの分野に強い
静岡大学・・・電子デバイス系の名門
豊橋技術科学大学・・・院進学率トップクラスの技術者養成校
徳島大学・・・ノーベル賞受賞者も輩出、光工学に強い
鹿児島大学・・・京セラ、KDDI、日本航空を成功に導いた天才を輩出
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関西私大グループ
同志社、関西学院、立命館、APU、関西、近畿、甲南、京都産業、龍谷
国公立大学グループ(東日本編)
東京、一橋、東京外国語、東京工業、電気通信、東京農工、東京海洋、北海道、東北、国際教養、筑波、東京学芸、千葉、埼玉、東京都立、横浜国立、横浜市立、信州
国公立大学グループ(西日本編)
京都、名古屋、大阪、神戸、広島、九州、大阪公立