信州大学繊維学部の評判は良い！看板学部の魅力を紹介

*記事内には広告が含まれます。

日本唯一の繊維学部である国立・信州大学繊維学部の評判を紹介します。

「繊維学部の魅力を知りたい」「繊維学部の特徴を知りたい」という方には参考になるかと思います。

信州大学繊維学部の評判は良い！看板学部の魅力を紹介

1．繊維業界に著名人を多数輩出している名門

信州大学繊維学部は学界、経済界に優秀な人材を輩出しており、繊維業界で高い地位を築いています。

繊維学部出身の偉大な方々です↓

白井汪芳　元繊維学会会長
繊維学会とは：繊維分野の日本最高峰の学術団体
その他の経歴：元長野大学理事長、文部科学大臣賞、蚕糸会・蚕糸功績賞、繊維学会功績賞
平井利博　元繊維学会会長
繊維学会とは：繊維分野の日本最高峰の学術団体
その他の経歴：長野大学理事長
坂元龍三　元東洋紡会長
東洋紡とは：繊維業界大手の会社
その他の経歴：東洋紡相談役、元日本化学繊維協会会長
内川哲茂　帝人社長
帝人とは：繊維業界大手の会社
桝谷徹　帝国繊維社長
帝国繊維とは：老舗の繊維会社

東大などの旧帝大学出身ばかりの繊維学会会長を2人も輩出しているのはすごいですね！

学術界で信州大学繊維学部出身の研究者が活躍していることが分かります。

そして、東洋紡、帝人などの繊維業界を代表する企業においても繊維学部出身者がトップに立っています。

信州大学繊維学部の出身者は業界で出世しやすいことが分かります。

2．材料工学分野で日本トップクラスの研究力

信州大学繊維学部は優秀な教授が多く、すぐれた研究業績を収めています。

特に、材料工学分野では日本トップクラスの研究力を誇ります↓

■ 材料工学分野の論文の国内順位(2006~2015年)

	国際共著論文割合	Top10%論文割合	Top1%論文割合
1位	信州大	理研	理研
2位	物材機構	物材機構	物材機構
3位	理研	信州大	東京大
4位	東北大	東京理科大	産総研
5位	名工大	東京大	信州大

出典：文部科学省「信州大学における先鋭領域融合研究群を中枢とした研究マネジメント実例」

繊維学部化学・材料学科では、繊維を高機能化する研究、生物がつくる繊維材料の研究、生物内のナノ構造から得られる材料の研究など、魅力的な研究が数多く行われています。

また、大学付属機関として、「カーボン科学研究所」「環境・エネルギー材料科学研究所」「国際ファイバー工学研究所」が設置されており、材料工学分野の研究を強力に推進しています。

3．院進学率がかなり高い

信州大学繊維学部の学生は研究熱心です。

信州大学の21卒の院進学率は、理学部(47.7％)、工学部(63.0％)、農学部(40.8％)、繊維学部(71.5％)です。

学内で断トツトップの院進学率を誇ります。

他の国立大学と比べても高い数字であることが分かります↓

■ 中堅国立大学　院進学率比較(21卒)

信州大学繊維学部　71.5％
静岡大学工学部　61.0％
埼玉大学工学部　65.0％
新潟大学工学部　64.0％

4．学部卒、修士卒ともに就職に強い

信州大学繊維学部はその業界で高いシェアをもつ大企業、大手企業に多くの学生が就職しています。

大学ホームページで公開されている就職先を見てみましょう↓

■ 学部卒

繊維学部　主要企業就職者数(22学部卒)

● 先進繊維・感性工学科(就職21名)

住江織物(1名)、トヨタ車体(1名)、LIXIL(1名)、セイコーエプソン(1名)、アイリスオーヤマ(1名)

● 機械・ロボット学科(就職15名)

日本製鉄(1名)、本田技研工業(1名)、NTTコムウェア(1名)、高砂熱学工業(1名)、ナブテスコ(1名)、沖縄県(1名)

● 化学・材料学科(就職16名)

タキヒヨー(1名)、リケンテクノス(1名)、東洋紡(1名)、フタバ産業(1名)、住友化学(1名)、三菱自動車工業(1名)、メイコー(1名)

● 応用生物科学科(就職14名)

資生堂(1名)、ソフトバンク(1名)

学部卒で就職する人は少ないですが、高いシェアをもつ大企業、大手企業に一定数就職できていることが分かります。

日本製鉄、本田技研工業、東洋紡、住友化学、資生堂という国内屈指のメーカーに就職している者もいます。

学部卒でも就職にまあまあ強いことが分かりますね。

■ 修士卒

繊維学部　主要企業就職者数(22修士卒)

● 先進繊維・感性工学分野(就職43名)

アイシン精機(1名)、アズビル(1名)、京セラ(1名)、新光電気工業(3名)、住江織物(4名)、セーレン(1名)、トヨタ紡織(2名)、凸版印刷(2名)、日本発条(1名)、本田技研工業(2名)、マイナビ(1名)、JERA(1名)、シャープ(1名)、デンソー(1名)、トヨタ車体(1名)、ユニ・チャーム(1名)、KOA(1名)、LIXIL(2名)

● 機械・ロボット学分野(就職21名)

首都高速道路(1名)、スズキ(1名)、セイコーエプソン(1名)、国土交通省(1名) 、電通国際情報サービス(2名)、トヨタ車体(2名)、能美防災(1名)、北海道電力(1名)、ミネベアミツミ(1名)、横浜ゴム(1名)、DTS(1名)

● 化学・材料分野(就職64人)

イビデン(3名)、新光電気工業(4名)、デンカ(2名)、デンソー(1名)、トヨタ紡織(2名)、三菱ケミカル(1名)、アズビル(1名)、エスケー化研(1名)、関西ペイント(1名)、京セラ(2名)、大日精化工業(2名)、東洋製罐グループホールディングス(1名)、日東電工(1名)、日油(1名)、日産自動車(1名)、ミネベアミツミ(1名)、セイコーエプソン(1名)、大和紡績(1名)、KOA(1名)

● 応用生物科学分野(19名)

オリンパス(1名)、クラレ(1名)、タカラバイオ(1名)、ホクト(1名)、明星食品(1名)、ユニチカ(1名)、KOA(1名)

一見、どこそこ？と思う知名度の低い企業は多いですが、その分野で高いシェアを誇る大企業ばかりです。

修士卒なので狭き門である研究開発職志望の人が多いでしょうし、十分就職に強いと言えますね。